読書

東野圭吾「悪意」読了。
加賀恭一郎シリーズって初めて読んだ。
なかなかおもろかった。
小説家が書く手記と加賀の独白から各編がそれぞれ成り立っているんだけど、手記の方が二重の意味で読者に対するミスリードを誘っているのね。
小説内の登場人物と現実の読者と。
この人は色々と思いつくなぁ。


陳舜臣「秘本三国志」読了。
この人らしい内容。
ある種、すげー淡々と進んでいく。
人物像とかは史実に近い感じなのかな。
曹操好きな陳さんらしい感じにはなっていたけど。
劉備はかなり独特かな、ただキャラが尻切れトンボな感じになっていた。
関羽張飛の扱いが酷くて笑った。
けど、変に神聖視されているけど現実はあんな感じだったのかもね。
関羽は同僚に裏切られているし、張飛は部下に殺されてるし。


次の東野作品は「時生」。
ローマ人の物語」は引き続き読んでおります。
あと、週末に宮城谷氏の文庫版「三国志」が出るはずなのでそれを。