読書

「楊令伝」読了。
ネタバレあります。
終わってしまった。
楊令の最後については途中で匂わせる書き方をされていたから大体想像できた。
最終巻はなかなか面白かった。
戦闘の描写が多かったからかな。
個人的にはやっぱ「水滸伝」の方が好きかな。
個々の登場人物の生き方、死に方のエネルギーが圧倒的に「水滸伝」の方が感じられる。
ただ、題材的に「楊令伝」は分かりやすい面白さを表現しにくいっていうのはあると思う。
水滸伝」は単純に宋を倒すという分かりやすさがあったけど、「楊令伝」はその後どうするか、というテーマがあったわけだし。
今連載されている「岳飛伝」を含めて、基本的には歴史の本筋を変えることは出来ないわけで、その制限の中である種のテーマを書ききるのは難しそうだ。
つか、歴史のif的な小説あるけど、大筋を完全に変えてしまうのは相当うまい構成じゃないと本当にただの妄想みたいな出来の悪さになってしまうからキツイ。
反三国志」とか素人の同人作品かよ!!と思ったもんです。
岳飛についてもその最後は分かっている訳で。
そこに至る道筋がどうなるか北方先生の豪腕に期待。