「楊令伝」十四読了。
次で最終巻か。
中盤からかなり毛色が変わってしまった感はあるが、まずまず楽しめた。
水滸伝の中心人物達がバタバタと死んでいくのは仕方がないところか。
若くても50オーバーになっているからなぁ。
水滸伝の始まりから考えると30年くらい経っている感じなのかな、で、呉用とか公孫勝なんかは70近いんだろうし。
ただ、死ななければいけないから、という感じでなんとなく死んでしまっているキャラが居るのはいただけないが。
ストーリー的にもフィクションでありながら本来の歴史の大筋の流れまで変えられないから何となく先が見えてしまうのも、ちと勿体無い。
今書いている「岳飛伝」も結局最終着地点は分かってしまっているわけだし。
もっとも、そこに至るまでを如何に書ききるかということに歴史小説作家は力を注いでいるんだろう。
それに、歴史を無視してしまうと「反三国志」みたいにクソみたいな内容になるからコレでいいのだ。
しかし、北方先生、完全なフィクションでこういう小説を書いてくれないかな。